歯のお役立ちコンテンツ
インプラントの費用はいくら?1本の総額の目安・期間・流れを解説【堺市・津久野】|歯科医師監修
この記事の結論
当院でインプラントを1本入れる場合の費用は、診断料・手術・被せ物を合わせて、税込423,500円〜489,500円が目安です(被せ物の種類によって変わります)。骨を足す治療などが必要な場合は、別に費用がかかります。
- 保険:原則として使えません(自由診療)。医療費控除の対象になる場合があります
- 期間:骨とインプラントが結合するまでを含めて、数か月〜半年程度が一般的です
- 主なリスク:外科手術が必要です。腫れや痛み、感染のほか、お手入れが不十分だと「インプラント周囲炎」が起こることがあります
費用は「1本いくら」だけでなく、検査から被せ物、保証まで含めた総額で比べることが大切です。
こんにちは、堺市津久野のクレモト歯科診療所です。
「歯を失ってしまったけれど、できるだけ自分の歯のように噛みたい」。そんな方の選択肢のひとつがインプラント治療です。一方で、「費用は全部でいくらかかるの?」「手術が必要なの?」「本当に長持ちするの?」といった不安の声も多く聞かれます。
この記事では、当院の料金をもとにインプラント1本の費用の内訳と総額の目安をお伝えし、あわせてブリッジ・入れ歯との違い、治療の流れ、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
インプラントとは?失った歯を補う治療法
インプラントとは、虫歯や歯周病、ケガなどで歯を失った部分に、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。チタンなどでできた人工歯根が顎の骨と結合する性質を利用しています。固定式のため、自分の歯に近い感覚で噛めることが大きな特徴です。
インプラントの構造(3つのパーツ)

※画像はイメージです
上部構造(人工歯)
セラミックなどで作る、外から見える歯の部分です。天然の歯に近い色や形を再現できます。
アバットメント(連結部)
人工歯とインプラント体をつなぐ土台の部分です。
インプラント体(人工歯根)
顎の骨に埋め込むネジ状の部分で、主にチタン製です。骨と結合して、歯の根の代わりになります。
当院のインプラントの費用(1本あたりの内訳)

※画像はイメージです
インプラントの費用は、大きく「診断料」「インプラント体・埋入手術」「被せ物(上部構造)」の3つに分かれます。当院の料金は次のとおりです(いずれも税込)。
① 診断料:33,000円
インプラント手術を行うために必要な、CT撮影などの資料採取や模型の作成の費用です。
② インプラント体・埋入手術:297,000円
人工の歯根(インプラント体)と、それを顎の骨に埋め込む手術の費用です。
③ 被せ物(上部構造):93,500円〜159,500円
見た目や色合いの再現度によって、3種類から選べます。
ベーシック:93,500円/スタンダード(ステイン):126,500円/ハイグレード(レイヤリング):159,500円
1本の総額の目安
被せ物がベーシックの場合:423,500円
33,000円+297,000円+93,500円
被せ物がスタンダードの場合:456,500円
33,000円+297,000円+126,500円
被せ物がハイグレードの場合:489,500円
33,000円+297,000円+159,500円
※2本目以降は、診断料を除いた費用が本数分かかります。本数や骨の状態によって総額は変わるため、検査のあとに内訳をご提示します。
必要に応じてかかる費用
お口の状態やご希望によって、次の費用が加わることがあります(いずれも税込)。
- GBR(骨を足す治療):55,000円 インプラントを支える骨の幅や高さが少し足りない場合に、骨を補う処置です
- サージカルガイド:55,000円 CTのデータをもとに、計画した位置・角度にインプラントを埋め込むためのガイドです
- インプラント仮歯:11,000円 治療期間中に使う仮の歯です
- ジルコニアアバットメント:55,000円 連結部を、金属ではなく白いジルコニアで作る場合の費用です
- インプラント10年保証:44,000円 保証会社による保証で、インプラント体と被せ物が対象です
骨の量が大きく不足している場合は、別の処置が必要になることがあります。その場合も、検査のうえで費用と期間をご説明します。最新の料金は料金表のページでご確認いただけます。
医療費控除で、費用の一部が戻ってくることがあります
インプラント治療は、医療費控除の対象になる場合があります。医療費控除は、1年間(1月〜12月)に支払った医療費が10万円(所得が200万円未満の方は所得の5%)を超えた場合に、確定申告をすることで税金の一部が戻ってくる制度です。
計算例:1年間にインプラント1本(423,500円)を支払った場合
控除額:423,500円−100,000円=323,500円
所得税率10%の方の場合、所得税が約32,000円、翌年の住民税が約32,000円減り、合計で約6万4千円が目安です。
※実際に戻る金額は、所得や家族の医療費、保険金などで補てんされた金額によって変わります。詳しくは税務署または国税庁のホームページでご確認ください。
お支払いには、クレジットカードやデンタルローンもご利用いただけます。回数や月々のお支払い額は、事前にご相談ください。
ブリッジ・入れ歯との違い

※画像はイメージです
歯を失ったときの治療法には、インプラントのほかに「ブリッジ」と「入れ歯」があります。それぞれに長所と短所があり、お口の状態やご希望によって適した方法は異なります。
インプラント
噛む力:天然の歯に近い
周りの歯:削らない
手術:必要
保険:原則として使えない(当院では1本 税込423,500円〜)
ブリッジ
噛む力:比較的しっかり噛める
周りの歯:両隣の歯を削って支えにする
手術:不要
保険:使える場合がある(自費のセラミックの場合、当院では1歯につき税込110,000円)
入れ歯
噛む力:弱くなりやすい
周りの歯:バネをかける場合がある
手術:不要
保険:使える(自費の入れ歯もあります。金具の見えないノンクラスプデンチャーは、当院では税込132,000円〜)
入れ歯の相談先の選び方については、入れ歯治療の相談先選びで大切なポイントとは?もご覧ください。
インプラント治療のメリット・デメリット

※画像はイメージです
メリット
- 自分の歯に近い感覚で噛める:固定式のため、硬いものも噛みやすくなります
- 周りの健康な歯を削らない:単独で立つため、隣の歯への負担を抑えられます
- 見た目が自然:セラミックなどを使い、天然の歯になじむ仕上がりを目指せます
- 顎の骨がやせるのを抑えやすい:噛む力が骨に伝わるため、骨の吸収が起こりにくいとされています
デメリット・注意すべきリスク
- 外科手術が必要:全身の健康状態や持病、服用中のお薬によっては、治療が難しい場合があります
- 治療期間が比較的長い:人工歯根と骨が結合するまで数か月かかり、個人差があります
- 原則として保険が使えない:費用が高くなる傾向があります
- お手入れが欠かせない:ケアを怠ると、歯周病に似た「インプラント周囲炎」が起こり、インプラントが抜けてしまうことがあります
- まれに、感染・腫れ・神経や血管への影響などが起こる可能性があります
インプラントが向いている方・注意が必要な方
向いている方の例
入れ歯の違和感や噛みにくさが気になる方/ブリッジのために健康な歯を削りたくない方/見た目と噛む機能の両方を大切にしたい方
事前に詳しい相談が必要な方の例
重い糖尿病など、全身の病気のコントロールが十分でない方/顎の骨の量が少ない方(骨を補う処置を併用することがあります)/喫煙の習慣がある方、重い歯周病がある方/成長期のお子さま
当てはまる場合でも、状態によっては治療ができることがあります。まずは検査で、お口と全身の状態を確認することが大切です。
インプラント治療の流れと期間の目安

※画像はイメージです
1.カウンセリング・精密検査
お悩みやご希望を伺い、CT撮影などで骨の状態や神経の位置を立体的に確認します。
2.治療計画と費用のご説明
検査結果をもとに、治療方法・期間・費用の内訳をご説明します。ご納得いただいてから進めます。
3.一次手術(インプラント体の埋入)
局所麻酔をして、顎の骨に人工歯根を埋め込みます。
4.治癒期間(目安:数か月)
インプラント体と骨が結合するまで待ちます。期間は骨の状態や部位によって異なり、上顎は下顎より長くかかる傾向があります。
5.二次手術・型取り
アバットメントを取り付け、人工の歯を作るための型を取ります。
6.人工歯の装着・噛み合わせの調整
完成した人工歯を装着し、噛み合わせを細かく調整します。
7.定期メンテナンス
長く快適に使うために、定期的な検診とクリーニングを行います。
全体の期間は、骨と結合する期間を含めて数か月〜半年程度が一般的です。骨を補う処置を行う場合は、さらに長くなることがあります。
当院のインプラント治療の考え方
当院では、「歯を残す」か「抜歯して噛む機能を取り戻す」かを、長い目で見て判断することを大切にしています。抜歯が必要と言われた歯でも、まずは残せる可能性がないかを確認し、それでも残すことが難しい場合に、インプラントを含めた治療法をご提案します。
- CTによる診断:骨の量や形、神経や血管の位置を立体的に確認したうえで、治療計画を立てます
- サージカルガイド:必要に応じて、計画どおりの位置・角度に埋め込むためのガイドを使用します
- 費用の内訳を事前に提示:治療を始める前に総額と内訳をお伝えし、ご納得いただいてから進めます
- 10年保証:保証会社によるインプラント10年保証をご用意しています
インプラントの治療内容については、インプラント治療のページで詳しくご紹介しています。ほかの医院で「抜歯しかない」と言われて迷っている方は、堺市で歯科のセカンドオピニオンを受けるには?もご覧ください。
治療後のメンテナンスが「長持ち」の鍵
インプラントは人工物なので虫歯にはなりませんが、お手入れを怠ると、歯ぐきや骨に炎症が起こる「インプラント周囲炎」になることがあります。天然の歯の歯周病に似た状態で、進むとインプラントが抜けてしまう原因になります。
毎日のていねいな歯みがきに加えて、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けることが、長く快適に使い続けるための大切なポイントです。
よくある質問
Q. インプラントに保険は使えますか?
A. 原則として、インプラント治療は保険が使えない自由診療です。病気や事故で顎の骨を広く失った場合など、ごく限られた条件で保険が適用されることがありますが、一般的な歯科医院での治療は対象外です。費用の一部は、医療費控除で戻ってくる場合があります。
Q. インプラント手術は痛いですか?
A. 手術は局所麻酔をして行うため、処置中の痛みは抑えられます。術後に腫れや痛みが出ることがありますが、多くは処方するお薬で対応できます。痛みの感じ方には個人差があります。
Q. インプラントはどのくらい持ちますか?
A. 適切なメンテナンスを続けることで、長く使える方が多いとされています。ただし、お口の状態や全身の健康、お手入れの状況によって異なり、「一生もつ」と言い切れるものではありません。定期的な検診を受けることが前提です。
Q. 分割払いはできますか?
A. クレジットカードやデンタルローンをご利用いただけます。デンタルローンはローン会社の審査が必要ですが、回数や月々のお支払い額はご希望に応じて調整できます。
Q. 年齢が高くてもできますか?
A. 年齢だけで一律に判断することはありません。顎の骨の状態や全身の健康状態を確認したうえで、治療ができるかを判断します。持病がある方や、お薬を飲んでいる方は、事前にお知らせください。
Q. ほかの医院で「骨が足りない」と言われましたが、治療できますか?
A. 骨の量が少ない場合でも、GBR(骨を足す治療)などを併用することで、治療ができる場合があります。CTで骨の状態を詳しく確認したうえで、可能な方法をご説明します。
まとめ
- 当院のインプラント1本の費用は、診断料・手術・被せ物を合わせて税込423,500円〜489,500円が目安
- GBR(骨を足す治療)やサージカルガイド、10年保証などは、必要に応じて別にかかる
- 原則として保険は使えないが、医療費控除で費用の一部が戻ってくる場合がある
- 期間は数か月〜半年程度。外科手術が必要で、お手入れを怠るとインプラント周囲炎のリスクがある
- 費用は「1本いくら」ではなく、検査から被せ物・保証まで含めた総額で比べることが大切
インプラントは、費用も期間もかかる治療です。だからこそ、ご自身のお口の状態と、ほかの治療法との違いを知ったうえで選んでいただきたいと考えています。「自分の場合はいくらかかるの?」「インプラントが向いているか知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。
この記事の監修者
呉本 勝基(くれもと かつき)
クレモト歯科診療所 院長
1996年 日本歯科大学卒業。2001年 日本口腔インプラント学会主催 100時間コース修了。介護支援専門員の資格も持ち、訪問診療にも対応している。
津久野の歯医者
クレモト歯科診療所