歯周病予防に大切な自宅ケアとは？
習慣にしたいケア方法をご紹介

毎日鏡を使って自分の顔を見ることはあっても、歯茎の状態まで確認している方は少ないのではないでしょうか。

歯茎の健康状態は、目で見たり指で触れたりして観察することが可能です。歯磨きする際に、鏡を使って歯茎の状態を一緒にチェックする習慣を身につけるようにしましょう。

それではチェックする時のポイントを4つ紹介します。

健康な歯茎はピンク色であるのに対して、炎症が起こっている歯茎は赤みがあります。

歯と歯の境目にある歯茎の形が、健康な方は三角なのに対して炎症が起こっている方は丸くなっており、厚みがあるのが特徴です。

健康な歯茎は硬いのに対し、炎症が起こっている方の歯茎はやわらかいです。

健康な歯茎は出血しませんが、炎症が起こっている方の歯茎は軽い刺激でも出血しやすいのが特徴です。

これらのポイントを押さえたうえで、自分の歯茎の状態が健康であるかどうかを日々チェックするよう心がけましょう。

歯周病は、歯周ポケットにできたプラークと呼ばれる歯垢が原因です。その中には歯周病菌があり、菌が出す毒素が原因で歯茎などの歯周組織に炎症が起こってしまいます。

そのため歯周病の予防をするには、歯周ポケットを清潔に保つことがとても大切です。以下７つのポイントを参考に歯周病の予防ケアを行いましょう。

歯周ポケットを清潔に保つためには、歯と歯茎の境目を意識してブラッシングすることがポイントです。歯ブラシの毛先を45度の角度で当てて、力を入れすぎず小刻みに動かしましょう。

歯ブラシの毛先の先端が細く加工されている超極細毛の歯ブラシは、歯周ポケットに毛先が届きやすいというメリットがあります。狭い部分の歯周病プラークも落としやすいため歯周病ケアに適しています。また、奥歯の歯周ポケットにも届くよう、ヘッドが薄い歯ブラシを選ぶとよいでしょう。

奥歯や歯並びが悪い部分など歯ブラシの届きにくい場所の歯周ポケットを綺麗にするためには、通常の歯ブラシよりもヘッドが小さい超極細毛のタフトブラシが便利です。磨きにくい場所にもブラシが届きやすく、通常の歯ブラシで磨き残している歯周病プラークをピンポイントでかき出すことができます。

歯ブラシのみでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことでより効果的に歯周病プラークを取り除くことができます。歯と歯の隙間が狭い部分にはデンタルフロス、逆に歯と歯の間が広い部分には歯間ブラシを使うとよいでしょう。また、歯間ブラシを使う際には歯間用ジェルを合わせて使うとさらに効果的です。

歯周病予防のための歯磨き粉は、歯周病プラークの中に潜む歯周病菌を殺菌する成分に加えて歯茎のはれや出血を抑えたり組織を修復したりといった、歯茎に作用する成分が含まれているものを選ぶとよいでしょう。

寝ている間は唾液の分泌が減るため、口内の細菌が増殖しやすくなります。就寝前には殺菌剤の入っているデンタルリンスを使うとよいでしょう。就寝中、口内の細菌の増殖を抑えることができます。

禁煙を心がける、栄養バランスのとれた食事を心がける、睡眠時間をしっかり取る、軽い運動をしたり音楽を聴いたり、リラックスすることを心がけるといった生活習慣を見直すことで、歯周病の発症や進行を防ぐことできます。

歯周病は症状が進むまで自覚しにくい病気です。歯科医院で歯茎の状態を確認してもらい、アドバイスを受けるのがおすすめです。当院でも、経験豊富な歯科医師と歯科衛生士による歯周病治療を行っております。