小児歯科で行うシーラントとは?
治療内容とメリットをご紹介!

小児歯科の虫歯治療

お子様の健やかな成長を心から願う気持ちは誰しも同じだと思います。

虫歯のない健康的な口腔環境はお子様にとっても大切なことです。

 

今回はお子様の歯を守っていく中で有効な選択肢の一つである「シーラント」について紹介させていただきます。

 
 
 

目次

シーラントとは何なのか?

具体的な処置の手順について

シーラントのメリット

シーラント後の注意点

⑤まとめ

 

①シーラントとは何なのか?

結論から申し上げると、虫歯の「予防」のための有効な手段の一つです。

歯が生え始めて間もない未就学児のお子様の歯の表面はまだ弱く、虫歯になりやすい口腔環境と言えます。

 

お子様自身で磨いて歯垢をきれいに除去することは難しく、親御さんにとってもお子様の歯垢をきれいに除去することは容易ではありません。

 

そのため、虫歯になりにくい口腔環境にすることは非常に有効な手段となります。

 

具体的な処置については、歯ブラシが届きにくく、特に虫歯になりやすい「奥歯」の溝の部分に、「レジン」をはじめとしたプラスチック樹脂が原料のシーラント剤を流し込み、虫歯になりやすい箇所を保護して予防するという処置です。

 

施術の対象は主に「乳歯の奥歯」と「生えたばかりの永久歯」となります。

このシーラント材には「フッ化物」が含まれており、これは歯の再石灰化作用を促進する効果があります。虫歯になりやすい歯の予防に非常に有効であるデータが出ております。

 

聞き慣れないレジンという素材については、歯科治療で用いられるものについては強度や安全性の面において認められたものが使われておりますのでご安心ください。

②具体的な処置の手順について

まずは専用の機材を使って、歯の清掃を丁寧に行っていきます。

 

プラスチック樹脂で歯の表面を保護するので、その下側に汚れが付着したままだと虫歯の原因となります。

 

歯の清掃が終わったら、次は歯とシーラント剤がしっかりと接着するための薬品を歯の表面に塗布します。

 

それから一度お口の中を洗い流して、余分な水分を除いて乾燥させます。

 

ここまでがシーラントを行うための前段階となります。

 

そしてここからシーラント剤を虫歯になりやすい奥歯の溝に流し込んでいき、その後は光を照射してシーラント剤を固めます。

噛み合わせを確認して処置が完了です。

 

歯の表面の凹凸のある溝が埋まり、汚れが溝にはまりにくくなります。溝がなくなるということは、歯磨きで汚れを落としやすくなるというメリットもあります。

③シーラントのメリット

まず1つ目は前述の通り、虫歯になりにくいということが最大のメリットです。

 

治療以前に、虫歯にならない予防歯科の意識を高め、ケアしていくことが大切です。

 

2つ目のメリットとしては、処置において痛みが全くないということが挙げられます。

お子様の小児歯科にとっては特にこの痛みの度合いは重要です。

 

歯を削る処置の際の痛みや、その際に発生するキーンという金属音は、お子様にとっては大きな恐怖、不安であることは言うまでもありません。

 

痛みに対して非常に敏感なお子様にとって、痛みがない処置というものは、安心して治療を受けていただくために親御さんにとっても安心な要素であると言えます。

 

どれだけ治療や予防に効果的であったとしても、痛みを伴うことでお子様が拒んでしまうと、有効な選択肢の一つとしては挙げにくくなるのが実情です。

 

痛みがない効果的な処置はお子様にとっても、親御さんにとっても大きな判断材料になるはずです。

 

④シーラント後の注意点

効果的な処置ではありますが、気をつけていただきたい点もあります。

 

虫歯予防で歯の表面をシーラント剤で覆うことにより、歯の表面が見にくくなります。

 

万が一、歯の表面で虫歯が進行している場合は、注意深く確認しないと虫歯の発見が遅れてしまい、気づいた時には虫歯がかなり進行していたということになりかねません。

 

処置をしたからといっても過信せず、毎日の歯磨きをはじめとする口腔内のケアと、定期的な歯科検診を受診するようにしましょう。

 

特に検診に関しては、処置後はずっと定期検診に通っていただくという前提で、シーラント治療を受けていただいた方が良いと思います。

 

固めた部分が欠損したりして段差が生じてしまい、かえって虫歯が生じやすくなってしまうということもありますので、定期的なメンテナンスが望ましいのです。

 

また、シーラント治療はプラスチック樹脂を流し込んで固めるという処置ですので、虫歯治療などでお馴染みの詰め物と比較すると、外れやすいという特徴があります。

 

取れてしまった場合、お子様がそれに気づいて申し出てくれれば良いのですが、気づかずにそのままにしていた場合は虫歯の進行の原因ともなりますので、なるべく早めに再受診しましょう。

 

シーラント治療後もお子様の口腔内のケアを忘れないようにしましょう。

⑤まとめ

被せ物や詰め物の歯が外れたり壊れてたりしてしまう原因を回避していれば、長く使い続けられますが、特に大切なのはセルフケアです。

また、定期的に歯科医院へ通い、お口の中の状態も確認してもらうことをおすすめします。

 

お口の中の状態は人それぞれですので、もし被せ物や詰め物が取れてしまってもそのままにせず、早めに歯科医院へ受診しましょう。

 

検診・歯石取り・歯のクリーニング・フッ素塗布などもご予約いただけます。3ヶ月先のご予約もお気軽にどうぞ。

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